自分でやる表題登記方法 Part2(作成編)

 

あまりに記事が長いので、3パートに分割しました。 

 

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自分でやる表題登記(作成編)

フォーマット保管先は

www.dropbox.com

になります。本フォーマットに関してノンクレーンでお願い致します!

 

必要書類の中で自分で作成するものの作成方法です。

1.登記申請書

共有名義用のフォーマットを公開しておきます。

 

2.持ち分比率確認書

フォーマットを公開しておきます。

(これが必要と記載があるWebページがなかったので注意が必要です。共有名義かつ東京法務局では必要になるかと思います。)

 

3.案内図

Googleマップを建築場所が特定しやすい形でスクリーンショット取って、パワポ辺りに張り付けて作成。(法務局が現地行くのに利用するだけなので、僻地でない限りあまり重要ではないはず。)

 

4.各階平面図&建物図面(併せて1枚で作成するのが一般的)

これが一番難しいです。これさえ作成できれば、表題登記も90%終わったも同然です。

まずフォーマットがありませんが、ネットを参考にしたフォーマットだとNGだと言われました。東京法務局がOKを出したフォーマットを公開しておきます。

 

作成前にまずは以下ページで全体像を理解してください。(算入床面積の計算とか、その辺りはこちらのページを参考にしてください。)

maihome.biz

 

こちらでは更に具体的な作成方法を記載します。

★フォーマットの準備(スライドサイズの設定)

一番の注意点は、パワーポイントのスライドサイズをB4にすることです。但し、パワポで選択できるB4サイズは本来のB4サイズと異なるため、印刷後に大きさがずれます。

従って手動で幅36.398 cm×高さ25.7 cmに設定してください。これが何よりも重要です。※スライドサイズの設定方法は検索してください。(公開しているフォーマットもパワポのバージョンが異なるとどうなるのかがわからないので注意してください。)

 

・図面記載する上での線の太さを常に0.2で作成してください。

 

★各階平面図の作成方法

建築家等から入手した建築図面をコピーしていきます。1/250になるように長さを作っていきます。つまり10mの正方形なら1/250が4.0cmなので、図形書式設定から4.0cmの正方形を作成してきます。図形や線を組み合わせて作成することになるので、表示を拡大などしてズレがないかどうか確認しながら作成してください。

 

2階以降は、1階平面図を点線で重ねて記載してください。

 

我が家のようなシンプルな建物であれば、1~2時間程度で作成できるかと思います。複雑な建物だと難しいみたいです。

 

★建物図面の作成方法

私はこちらの方が苦戦しました。重要なのは公図を紙とPDF両方用意することです。

 

・公図を印刷する。先ほどの登記サイトで公図を入手した場合は必ずA3で印刷して手元に準備してください。

 

・具体的な作成方法

公図から建築現場の周辺(隣接する地番範囲)をPDFからトリミングして貼り付けてフォーマット上に張り付けてください。トリミングしたPDFは土地の方角をトレースするのに利用します。

 

手元に用意した紙の公図から、土地の線の長さを図ってください。土地前面道路が20mなら4cmになっているはずです。

 

パワーポイントで4cmの線を記載します。その4cmを先ほどトリミングしたPDFと重ねて角度を変えていきます。この繰り返しで公図を正しくトレースします。

 

1階の平面図を1/500に縮小して、角度を変えて建築場所(地番)に配置してください。隣地境界地から距離を2拠点記載してください。(建築図面に記載があるはずです。)

※我が家は狭小地で隣地と50cm未満しか離れていないため、そこまで厳密に土地のどこに配置されているかは問われませんでした。隣地との距離も、1/500のガイド線を作成すれば大体合っている位置に配置できるかと思います。

 

・図面の印刷

プリンタでB4で印刷してください。セブンイレブンネットプリントがお勧めです。印刷したら必ず三角スケールで建物大きさが正しいか確認してください。紙の公図を裏に透かして大きさが合っているかも確認してください。

 

5.原本還付請求書

こちらもフォーマットがないので、共有名義でのフォーマットを公開しておきます。

確認検査書等の重要書類の原本を返してもらうのに必要な書類です。

 

自分でやる表題登記(原本還付請求)

必要書類(5~10)については、原本と併せてコピーを準備します。

・コピーと原本還付請求書をホッチキスで止めて、割り印をする。

・原本に付箋で「原本還付」と記載して貼り付ける

ことで原本が戻ってきます。確認済み証や検査済み証は重要書類なので必ず原本還付請求をしましょう。ちなみに確認申請書の図面コピーは不要なので、その手前までコピーしてください。(原本として図面は必要)